魔王
  私がスライムなぞに…ウオオ…

あなたは後ろに回りこんだ。

『喰らえーッ!!!』

グサッ!!!

魔王
  オオオォォォオオオ!!!!
  グアァァァ………
  私が…!この私が…!

魔王は消滅した。

『スライムーッ!』

スライムは、暗黒球体を浴び、瀕死の状態であった。

『目を覚ませーッ!!!』

その時、魔王城が音を立てて崩れて行った。

『クソッ!!姫ーッ!』

城から誰かが出てくる…


  貴方はアルバート!

『姫ッ!ご無事でしたか!』


  こんな恐ろしいところに助けに来てくれたのですね。
  ありがとう。
  …何故…泣いているのですか?

『俺の…親友が…スライムが…ッ!』
『いえ…何でもないですッ!嬉し泣きですッ!平気デスッ!』

姫はスライムの近くに寄り、何やら呪文を唱えだした。
すると、スライムが息を吹き返した。

『スライムよぉーッ』

あなたはスライムと抱き合った。


  これで全ての悪が消え去った訳ではありません。
  これからも騎士として…この国を守ってください。

『合点承知の介!でありますッ!』


  そしてこれからは…私の夫として…私を守ってください…

『ひ、姫ッ!!』
『姫の為ならば火の中、水の中、風の中、何処へでも行くつもりです!』

城は完全に崩れ落ちた。


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